奈良時代に聖武天皇の勅命によって開基されたと伝えられている古刹。
江戸時代に寺領二万八千石は東北随一。境内には本堂、山門、薬師堂、三重塔などが立ち並び、厳かに時を刻む。
平安、鎌倉時代の仏像群は、わが国の仏教美術の至宝として重要文化財の指定をうけ、五月五日一切経会に奉奏される慈恩寺舞楽は、国指定重要無形文化財である。
- 本山慈恩寺本堂
- 元和四年(1618)山形城主最上氏によって再建された現本堂は、重厚な茅葺きで桃山時代の様式を残す。(国重要文化財)
- 郷目貞繁筆絵馬
- 郷目右京進貞繁は、寒河江大江氏の家臣で東北最古の武人画家(市指定文化財)
- 天女図
- 本堂外陣の鏡天井には八方睨みの竜を真ん中に、六面の天女図が描かれている。
- 本堂内陣
- 正面に本尊前仏の弥勒菩薩、左に阿弥陀如来と持国天、右に聖観音と多聞天が安置され、宮殿には33体の秘仏が納められている。秘仏は一般非公開の為、拝観できません。
- 弥勒菩薩及び諸尊像
- 一般非公開
- 弥勒菩薩を本尊、不動明王(右奥)降三世明王(左奥)釈迦如来(右前)地蔵菩薩(左前)を脇侍とする。(国重要文化財)
- 騎象普賢菩薩及び十羅刹女像(国重要文化財)
- 騎獅文珠菩薩及び脇侍像(国重要文化財)
- 騎象普賢菩薩及び十羅刹女像
- 一般非公開
- 騎獅文殊菩薩及び脇侍像
- 一般非公開
- 薬師三尊と十二神将
- 薬師如来及び日光・月光菩薩。春属十二神将は護法神であり、躍動的な彫刻は全国的にも第一級で、日本を代表して海外展にも出陳されている。(国重要文化財)
- 薬師堂と阿弥陀堂
- 本堂の東に薬師堂と阿弥陀堂、西に天台智者大師堂と釈迦堂が建つ。(市指定文化財)
- 三重塔
- 境内の西端に建つ。本尊は金剛界大日如来である。(県指定文化財)
- 阿弥陀如来坐像
- 容姿端麗で藤原様式である。阿弥陀堂の本尊であるが、寺伝では釈迦像である。(国重要文化財)
- 聖徳太子立像
- ひたむきなまなざしで力強く表現された十六歳孝養像。胎内納入晶の血書経は貴重な遺品である。宮殿東側に安置。(県指定文化財)
- 不動明王立像
- 本堂東隣の不動堂に安置されている。東北三十六不動尊霊場第一番札所。(県指定文化財)
行事
慈恩寺舞楽
- 林家に伝わる一子相伝1200年の伝承をもつ国指定重要無形民俗文化財で5月5日の一切経会では燕歩・敵手・太平楽・陵王などの八番が奉奏される。
柴燈護摩会
- 山中の峰にある積弊炉には、うず高く柴が積まれ、山伏姿の一山衆徒が本堂前より法螺貝の音を合図に山に登り、炎々ともえさかる焔の中に諸康成就、煩悩滅除を祈念する。
詳細
- 交通
- JR羽前高松駅から徒歩20分
- JR寒河江駅から車12分
- 寒河江ICから車15分
- 山形空港から車20分
- 拝観
- 受付/午前8時30分〜午後4時
- 拝観料/500円(15名以上、300円)
- 年中無休
※このコンテンツは寒河江市商工観光課の許可を得て画像、文章を使用しています。