春祭り

更新日
04/05/25

寒河江は田植えが終盤を向かえ苗が綺麗に並んでいます。風が吹くと水面が小さく波打ち苗が揺れます。

田植えに先駆けて各地域で春祭りが行われます。豊作を願い、地域に伝わる風習に沿って祭事が進みます。寒河江市の平塩地区にある熊野神社では舞楽が舞われ多くの人が訪れます。平塩舞楽は大変歴史が古く、元は慈恩寺舞楽と同じ林家が司っていたのですが1500年代の後半からは地域の人々が舞い伝えている荘厳な舞楽です。

その春祭りですが地域によって、以前は何月何日と決まった日に行われていたものが、何月の第何週の日曜日というふうに平日を避ける日程に変える地域も多くなりました。農業専従者が減少し、平日は会社に出勤する方が増え、平日に祭事を行うと当番家に当たっても休みが取れない。などの理由があるようです。一方では伝統を守り毎年同じ日に行う地域も残っています。

祭事の日程はどういった事柄に由来するかも大事な要素の一つです。祭りのきっかけとなる出来事が何月何日に行われた。とか、何の日から数えて何日。とか様々な由来があります。

私的には日程を変える事というのは是非論の対象外ではないかと思います。なぜなら祭りというものはその地域のものであり、生活に密着して受け継がれてきたものでそこに住む人々の環境によって変わっていくからです。

山形放送がニュースのスポットなどで30年前の映像を流す「思い出グラフティ」というのがあります。先日この中で地域に伝わっていた踊りを復活させた。という映像が流れました。30年前に復活させるということはそれ以前になんらかの理由で中断していたという事になります。祭りの変化というものは現代だけの話ではなく、それぞれの時代で行われてきたという事です。祭りは地域生活と共に生きているものという捉え方もできます。

ただ日程が変わっても地域の人々が祈る・奉る。という気持ちは何百年前も今も変わりはないと思います。

去年は冷夏で米が不作でした。今年は豊作を願い水面を眺めます。

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